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美味い瞬間

「あっこれ。めっちゃうまい!」

基本型のカフェオレの材料に5グラムのシナモンの葉しか付け加えていない。だが、その葉の有無で、カフェオレのスパイス感や甘味の調和具合が変わる。飲んだ瞬間に、皆の笑顔が思わずこぼれたぐらいだ。今日最高の美味い瞬間だった。

さて、今日は高校生とカフェオレ作りをした。カフェオレはコーヒー豆とミルクをベースに、きび砂糖で甘味を調整し、ハーブで味にアクセントをつけていく。ハーブは5種類あり、好きなものを使える。様々な材料のバリエーションが面白い。だが、それより自分が注目したのは製作中に出てくるあらゆる数値だ。材料のグラム数だけではない。沸騰時間、コーヒー豆に湯を浸す時間、湯の温度などありとあらゆる場面で数値が現れる。コーヒーは思っていたより繊細なものだ。湯の温度が5度違うだけでも、コーヒーの深みに変化が出る。製作時間に限らず、焙煎するところから考えれば、焙煎時間によってもコーヒーのマイルドさや酸味具合などが変わってくる。製作中に出てくる数値を変えて、コーヒーを飲み比べてみるのも面白い。さらにコーヒーに加えるミルクやスパイスを調整すると、さらにバリエーションのある味を楽しめる。コーヒーの味ってもはや無限通り。実験的に数値を変えながら、美味いの瞬間を探すのは、冒険的で面白い。コーヒーの無限性はとても魅力的だ。