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焼尻島の真の姿!

活動最終日の焼尻島は青空で利尻富士が霞んで見えました。山頂は雪が積もっていたためはっきり見え、山が浮かんでいるようでした。私は昨日までいたメンバーと非常に仲が良く、朝の「おはよう!」と挨拶がないだけで、少し寂しい目覚めをしました。

今日はホタテ漁を手伝う予定でしたが、波が激しく午前3時くらいに「今日は中止になりました。」と連絡が入り、更にやるせない思いが募り、その後なかなか寝つけませんでした。焼尻島でのホタテ漁は人手不足が原因で今年が最後です。ゲストハウスの世話人さんがホタテ漁を兼業しており、私は漁師さんの手伝いをすると同時に世話人さんへの恩返しがしたいと思っていました。その思いはもう1人のメンバーの方が強く、世話人さんに「もし明日ホタテ漁をするならもう1日滞在します!」と先陣切って言っていました。私も勢いで思いを伝え、世話人さんが「明日はホタテ漁できる!」と自信をもって言ってくれました。もう1日滞在することに決まり、ホタテ漁の手伝いは明日へ持ち越しとなりました。焼尻島の虜になっていた私はとても嬉しく感じ、少しだけ心地よい朝を迎えられました。

そのため、今日は自由時間が多く、私はもう1人のメンバーと島の自然を堪能しました。私は自然が作り出す風景が大好きです。焼尻島で見られる青い空と海、緑に染まった原生林に惹かれています。「自然は気まぐれで同じ景色を2度は見せない!」前回の活動で自然の魅力をこう表現したメンバーの言葉を思い出し、カメラのシャッターを夢中になって切っていました。

今までの活動では曇りの日が多く、もう1人のメンバーは多くの島を巡っていたため、昨日に「今まで巡った島と比べて焼尻島に魅力を感じない…」と難しい顔して言っていました。しかし、今日は波が穏やかで、水面が鏡のように反射した景色が心を動かし、満面の笑みで岩場を飛び移っていました。私は最大の魅力を最後に見せる焼尻島に少し嫉妬しました(笑)。

夜に私たちは世話人さんと恋愛相談をしました。本気で答えてくれる世話人さんに心を許し、気づいたら白熱した議論になっていました。その中で田舎の恋愛事情について、「田舎では恋愛トラップが多く敷かれている。田舎に来た女性はそれに疲れて帰りがち。」と言っていたのが印象的でした。田舎の独身男性は自分が恋愛対象だと感じたら好意的で協力し、そうでない場合は冷たく遇らう。この傾向が強いと教えられた時、田舎は都会に比べて不便なだけでなく、田舎独特のコミュニティも住みづらい環境を作っていると感じました。町おこしは、住んでいる人がもつ閉鎖的な心情も変える必要があると感じました。