「今週の1枚」では、
これまでにECOFFのスタッフがおとずれた地域の写真を紹介していきます。
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さて、今週の1枚は、トカラ列島宝島で撮影した1枚。
トカラ列島の宝島は隆起サンゴ礁でできた島。
トカラ列島のほかの島々とはことなり、海岸には白い砂浜のビーチがひろがっています。
これらの白い砂はサンゴ礁がくずれてできたもの。
まばゆい砂浜のむこうには青緑色に透きとおった海がひろがっています。
そう、宝島は皆さんが想像する「南の島」そのものなのです。
今回ご紹介する写真は「鍾乳洞」のなか。
鍾乳洞ってどういうふうにできているかご存知ですか?
鍾乳洞とは石灰がけずられてできた洞窟のこと。
とうぜん、石灰でできている地形にしか存在しません。
ここトカラ列島の宝島は隆起サンゴ礁でできた島。
サンゴ礁はその生命をおえると石灰になります。
その石灰のうえにサンゴ礁ができては死に、石灰となり、そのうえにまたサンゴ礁ができて島がうまれます。
そのため宝島の大部分は石灰でできており、そこに雨や川が流れるとこのような鍾乳洞が生まれるのです。
宝島には小規模ではありますが無数の鍾乳洞があり、
この写真はそのなかでも大きな洞窟の入り口付近で撮影しました。
宝島の鍾乳洞は島民にとって神聖な場所とされ、古くからの住民は近づくことも稀です。
鍾乳洞は深い森にかこまれ、ひっそりと息をひそめています。
あなたも宝島をおとずれたら鍾乳洞を探してみませんか?
そう、ヒントは「息をひそめている」場所です。
鍾乳洞からはまるで息をしているかのように、冷風がでているのです。
(撮影地:鹿児島県十島村宝島 / 撮影:宮坂大智)