こんにちは! ECOFFスタッフの中村です。種子島に移住して早4か月が経ちました。種子島の農業、農作物は本当に様々でおもしろいです。
種子島は色々な作物の南限・北限に位置するため、多くの種類の作物が栽培されています。「種子島で作れないものはない」と言われるこの土地を、私は勝手に「農業の聖地」と呼んでいます。
何かを作ってみたい、と思うとき、種子島なら何でもチャレンジできます。最近はコーヒー豆を栽培している人や、アボカドに挑戦している人もいます。これらは基本的に日本では輸入物なのですが、種子島ではもしかしたら出来るかも・・・そんな期待に胸がふくらみます。
そんな種子島で、私がこの4か月で興味をもった作物をいくつか紹介したいと思います。
種子島の興味深い農作物その1:しきみ
「しきみ」と聞いて何か分かる方は、きっとほとんどいないでしょう。身近に目にするものですが・・・自分で買うことはないと思います。
「しきみ(樒)」とは、仏壇にお供えする木(葉っぱ)です。きっとみなさんも見たことがあるでしょう。
実はこのしきみ、鹿児島県が生産日本一なんです! なかでも種子島産のものは色が良いと評判なんだそうです。
私は種子島に来るまで、「しきみ」という名前すら知りませんでしたが、種子島にはしきみ農家さんがたくさんおり、神社仏閣の多い京都にたくさん出荷しているそうです! 京都に長年住んでいた私としては、親近感が湧きました。
種子島でのボランティアでは、このしきみに関するお手伝いもしてもらっています。
しきみは一年中採れるので、どの時期のボランティアでも作業できます! 一風変わった作物ですが、ここでしか出来ない貴重な体験だと思いますよ。
種子島の興味深い農作物その2:たんかん
本州での栽培は数少なく、南の地域でたくさん栽培されている柑橘類です。
ちなみにこちらも鹿児島県が生産量日本一! 特に屋久島や奄美大島のたんかんがブランド化されていますが、種子島でも多く栽培されています。
柑橘類の種類は数多く、普通のみかん(温州みかん)やデコポン、はっさく、夏みかん、などなどたくさんありますが、たんかんはみなさん食べたことあるでしょうか? 私は種子島へ来るまで、食べたことがありませんでした。
そしてその味ですが・・・うまっっ!! と叫んでしまうほど、味が濃厚で、ただ甘いというだけでなく、酸っぱさもちょうど良く・・・と、味は文字で表現しきれないので、ぜひみなさん一度種子島のたんかんを食べてみてください!
たんかんの収穫時期は2月~3月ですので、春休みのボランティアで収穫のお手伝いなどができます。
種子島の興味深い農作物その3:スナップエンドウ
これは今までのふたつよりも、みなさん馴染みがあるでしょう。おいしいですよね、スナップエンドウ。
そしてこちらも、鹿児島県が生産量日本一。鹿児島ってすごいですね。
スナップエンドウは私ももちろん今までも食べたことがあったのですが、種子島のものを食べて、その美味しさに驚きました。とにかく甘い! 味が濃い!
塩ゆでにして、そのまま食べても味がしっかりしています。スナップエンドウって、こんなおいしかったっけ?
このスナップエンドウ、1月頃から収穫なのですが、寒さに弱く、雪などが降ると皮が霜焼けになってしまいます。この場合、見た目が悪くなるので出荷はできません。
でも、食べる分には何も問題がないので、知り合いのスナップエンドウ農家さんにいただいたりしました。味はすごくおいしいのに出荷できないなんて、本当にもったいない。でも、こんな風に食べ物をタダでいただけるのは田舎ならではですね。
こちらは1月~4月頃にかけて収穫です。春休みのボランティアでお手伝いをしてもらいました! ボランティアの参加者も、種子島のスナップエンドウのおいしさに驚いていましたよ。
生産者とつながり、農作物のことを知ることができる
さて、ここまで紹介してきた農作物はいかがでしたでしょうか? 他にもたくさんありますが、この4か月で気になったものを取り上げてみました。夏にかけてはお米やオクラ、秋には有名な安納芋も収穫期を迎えます。これからの季節も楽しみです。
単純に作物そのものに興味を惹かれるものもありますが、生産者とつながることによって、そこから興味が生まれてきます。「しきみをキレイな色に仕上げるには?」「おいしいたんかんを作るには?」「スナップエンドウのおいしい食べ方とは?」そういったことを農家さんは楽しそうに、私たちに話してくれます。それぞれこだわりを持って作っているものがあります。
種子島に来られる際はぜひ、生産者とお話してみてください! きっとおもしろい話が聞けると思いますよ。
今年の夏休みも村おこしボランティア【種子島コース】を開催します。農作物豊富な種子島に、ぜひお越しください!