ツアーでも日帰りのボランティアでもなく、生活そのものの体験ができる住み込み型ボランティア「村おこしボランティア」。
約10日間、1つの場所に滞在し、地元の人と関わることで、日帰りや2泊3日程度の短期間では知ることができない物・事・人に出会えるのが最大の魅力です。
このプログラムの原点は、ECOFFを創立した代表理事の宮坂の実体験に基づいています。
ECOFF代表の実体験が村おこしボランティアになった
▲ オーストラリアのタスマニアのファームで働きながらキャンプ生活をしていた頃のECOFF代表理事
当時、宮坂は1人で国内外の農村で仕事を手伝いながら居候をする旅をしていました。
彼自身は東京農業大学の学生だったのですが、大学だけではなく現場に行かなければ農業の実態や人間と自然の関わり方を知れないと気づきました。
それから、様々な離島や農村に行って農業やそこでの生活を実体験し、時には沢で鉄砲水に襲われたり、雪山で遭難しかけたりしながら自然のことを学んでいったのです。
大学を飛び出した効果はてきめんで、これまで全く理解できていなかったことが次々と分かるようになり、同時に自然と人間が共生するための知恵の大切さを知りました。
やがて社会に認められるプログラムに
▲ オーライ!ニッポン大賞授賞式で養老孟司さんと
「こんな旅ができる人がもっと増えれば、世の中はもっと良くなっていくのではないか?」
そう思いついた宮坂は、ある程度パッケージ化されて持続可能なプログラムを作れば、より多くの人が同じような体験をできるのではないかと考えました。
その目標達成のために、2011年1月にECOFFを創立。同年7月にはNPO法人化しました。
以降、開催地域と参加者数は順調に増え続け、2020年1月時点で活動地域は33ヶ所、参加者総数は2,000人を超え、来年の2021年には10周年を迎えます。
活動開始時には、誰もが成功するとは思っていませんでした。
しかし実際には、参加者の95%が満足する活動となった上、10人に1人は短い学生生活のなかで2回以上参加するプログラムに成長しました。(どちらも2019年夏のアンケート結果より算出)
受け入れ側からの評価も高く、ほぼ全ての地域が活動開始後に継続してボランティアを受け入れているのがその証拠です。
なかには受け入れを休止してしまった地域もありますが、その理由の多くは、受け入れ地域の世話人のライフステージの変化(結婚・出産・移住など)によるものであり、ボランティアそのものは継続を希望してます。
そして、2019年にはオーライ!ニッポン会議(代表:養老孟司氏)による「オーライ!ニッポン大賞」を受賞し、社会的にも村おこしボランティアの意義が認められることとなりました。
ECOFFが支持される3つの理由
このようにECOFFが各方面から支持を受けている理由は、主に下記の3点が挙げられます。
1,受け入れ側を尊重していること
ボランティアツアーには様々なものがありますが、なかにはツアーが売れることを優先し、消費者受けの良いプログラムをスケジューリングしているものもあります。
ですが、受け入れ側の状況は天候などによって刻々と変化しており、参加者が来る時にスケジュール通りに行える保証はありません。
参加者が来た時に他の優先事項があるにも関わらず、無理やりスケジュール通りのことを行ったのでは人助けにはなりません。
だから、ECOFFでは事前にスケジュールは決めず、その時その場所で必要としていることがプログラム内容になるようにしています。
この方法だと、参加者の1割くらいの方には不安がられるのですが、残りの9割の方はその性質を理解しているか、その方法自体が「ワクワクして楽しい」と感じてくれています。
せっかく地方に行くのですから、スケジュールがないことを楽しみ、そしてそれこそがもっとも効果的なボランティアなのだということを理解してもらえると、村おこしボランティアをより一層楽しむことができます。
2,参加者の不安を払拭する仕組みがあること
村おこしボランティアではスケジュールが決まっていない上に、不特定多数の参加者が集まって10日間の共同生活をします。
さらに活動場所へは自分で交通を手配して行かなければなりません。これらに不安を感じない人は少ないでしょう。
そこでECOFFでは、これまでの体験記や参加者の感想を原則全て公開し、実際の活動や参加者の生の声を誰でも見られるようにしています。
また、参加者がある程度集まった時点でLINEグループを作成し、自己紹介をしてもらったり、詳細なアクセス方法を説明するなど、可能な限り不安を解消できるようにしています。
その他、各コースの担当者や世話人とはもちろん、ECOFFの代表理事ともLINEで気軽に連絡が取れるようにしたり、国内旅行保険を一括で加入したりと、参加者が細かなことを考えずに活動に集中できるように工夫しています。
結果、ほとんどの参加者は最初の1〜2日で打ち解け、10日目には別れを惜しんで涙を流すほどの絆で結ばれています。もちろん、迷子になって集合場所に行けなかった人もいませんのでご安心を!
3,自己資金による持続可能なプログラムであること
地域活性化には明確な答えはありませんし、数年で達成できるようなものでもありません。そのため、このような活動は持続的に続けていくことに意義があります。
一方で、一度しかもらえない助成金に頼ったプログラムも数多く存在しますが、ECOFFはそのような一時的な資金には頼ったことがありません。
また、現地側が負担することで、参加費を無料にしたり低く設定することもありますが、そうした方法だと受け入れ側が精神的にも金銭的にも疲弊してしまい、続けることが困難になってしまいます。そのため、ECOFFではこのような方法も採用していません。
その代わり、参加者から必要最低限の参加費をいただくことで、現地側の負担を最小限に抑え、かつECOFFの活動に必要な最小限の資金も確保しています。
これにより、参加者が1人でもいればボランティア活動を開催できるようになり、資金不足で活動を中止することもない仕組みができました。
また、これは副次的な効果だったのですが、極端に安くも高くもない参加費となったおかげで、自ら学びたいという意志の強い参加者が集まるようになり、プログラムそのものの品質が高まりました。
村おこしボランティアに参加して人生を変える驚きの体験をしよう
ECOFFのプログラムは、代表理事の人生を変えた実体験を元に作られたため、参加者の多くはそれまでの人生で味わったことのない素晴らしい体験をすることができます。
村おこしボランティアに参加したのがキッカケで、地方に移住したり、地域活性化に関わる活動に参加した人も数多くいます。
何年経っても現地の人や同期と交流している人もたくさんいます。
そう、村おこしボランティアには、参加した人の人生を変えてしまうほどの驚きの体験が詰まっているからです。
地域活性化に興味があったり、そうでなくても人生において新たな体験や出会いを求めている方は、ぜひ村おこしボランティアに参加してください。
初めてボランティアをするから悩んでいますか?
初めて一人で見知らぬ土地に行くから不安ですか?
他にどんな参加者がいるか分からないから不安ですか?
安心してください。あなた以外の人も同じように不安を抱えています。そして、結果としてほとんどの人が参加したことに満足しています。
地域活性化のためにも、自分自身のためにも、勇気を出して一歩を踏み出してください。